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小説置き場。更新は凄く気まぐれ。
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ここのところ近隣の仕事に回っていたため、少し遠くまで足を伸ばすのは久しぶりのことであった。
夜道を仲間と共に帰るのもなんだか懐かしい。
肌寒いと感じていたそれはどこへ行ったのだろうか、夜風は昼間の余熱を含む。
本格的に暑くなりだすこの時期はまだ体が空気に慣れておらず、日が沈むと吹き出すように疲れが襲った。
地面からもわずかに熱の気配が感じられる気がする。
こもる一方の熱。大地より上空の空気の方が冷えている気さえした。
彼は逃れるようにして天を仰ぐ。
その時だった。

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テーブルの中央、向かいに座る彼女とのちょうどあいだのところで、なだらかな山を成したクッキーが甘い香りで食するのを誘っていた。
僕はそれを一つつまんで口に運び、次いでティーポットに手を掛けた。
彼女を見てて、なんとなく僕も飲みたくなってしまっていた。
「ファドラー」

……。

……、……。

……何だね、ファドラー。

――ああ、また違った。
「リーダーはシェリマちゃんのことが好きなの?」
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