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小説置き場。更新は凄く気まぐれ。
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「あーあぁ・・・めんどっちぃ」

午後の陽気な空気の中、フェデラルが漏らした声。
本業であるレブル買い物係として、屋敷がある森を越えて遥々、この多く店が立ち並ぶ商店街へと来たのだ。
凛鈴から受け取ったメモに連ねられた食材の名称の数々が、帰りの荷物の重さを安易に想像させてくれる。
実際、八割の買い物を済ました今の状態――両手に荷物、というのが答えだ。
一応仕事なので了解しているが、つくづく面倒臭い係りの担当になってしまったことを思わされる。
「で、後はなんだこれ・・・薬だな」
メモの端っこに小さく書き記された文字と睨めっこの末、最後に立ち寄る場所が薬品店だと判明する。
今いる場所を右に直進して、装飾品店の向かいにあったはずだ。
たまに装飾品などを見ると悪戯気分で盗んでしまいそうにもなるが、実際そんなことをやった覚えは一度もない。
盗みが許されるのはダンジョンのカクレオン相手くらい・・・まぁ、それも悪いことに変わりはないのだが。
そう考えながら、右に直進、例の装飾品店が見えてきた辺りでだった。
「あん・・・?」
その、装飾品店の前で、妙に辺りをうかがうようにキョロキョロしている少女が目に止まる。
普通なら気にしないのがフェデラルだが、その少女のそぶりはいかにも、フェデラルから見てみれば怪しいそのもの。
更に近づいてやっと、彼は少女の姿を確かに確認できた。
「・・・おいお前・・・フォニアか?」
恐る恐る…と言うほどではないが、多少の躊躇いを交えてその名を出した。
フォニア、と呼ばれた方は一瞬びくんと目に見える驚きを表したかと思うと、
「え?何・・・げっ!?フェデラル!!な、なんでこんな所にアンタがいんのよっ!?」
振り向きフェデラルの姿を確認すると――驚愕した。


――――――――――――――――――――
■フェデラル(オオタチ♂)
■フォニア(ミミロップ♀)

いい加減更新止まっていたので前に書いて行き詰まったやつ。続き書ければ良いな…!
去年の6月28日に書いたのが最後なようでした。
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