小説置き場。更新は凄く気まぐれ。
「さぁてぇとぉ~。スバル嬢はぁ、どこだろぉねえ」
ムースはそう言って地に降り立つ。
まるで楽しんでいる化のような口ぶりで辺りを見渡す。
しかし、そう簡単に見つかるわけはない。
ましてや、スバルはフォニアにつれられて別の森に移動してしまったのだから、この森には絶対にいない。
しかし、そんなことムースが知る筈がなく……。
「……って言うかー、スバル嬢帰ってくるのぉ待ってた方がぁ、早いのにねぇ♪」
そう一人合点し、ここにはいないねぇ、と早々と屋敷に戻ろうか考えていた、その時。
「あら、あなたフォイリヒとよくいるマリルリじゃない」
「あー……。エトかぁ」
近くの木陰から現れたミカルゲに呟いて、クスクス笑う。
会話中に出てきたアブソルは居らず、エトヴァスひとりのようだった。
「ちょうどいいわ、フォイリヒが風邪でね。あなた強いようだけれど、フォイリヒに止められていて手が出せなくて」
彼女はそう怪しく微笑むと瞬時にシャドーボールを打つ。
もちろん、ムースがそれを避けるのは容易であり、かわして直後に笑ってみせる。
「アハハ♪ つまりぃ、ぼくに相手しろってぇこと?」
「そうなるわね。まあ、暇潰しになればいいけれど」
彼女も不適に微笑み挑発するようにぼやく。
ムースとしては、主探しよりもこちらのほうが面白そうだと感じたよう。
「ハハ、別にいいけどぉ? 雑魚の相手ぇくらい……なんともないしぃ?」
いかにも先程のエトヴァスの挑発を上回る発言を口にした。
シャドーボールが放たれて、野生の
ガーメイルが倒れる。
それをただ唖然と見ていたユリウスに、クサリがつい、と顎で指示する。
「これでいいだろう……行くぞ」
クサリが敵を払ってユリウスが後ろで控える。
さっきからこの調子で森を進んでいる。
「あ、うん……」
そんな状態なので、迷惑はかけてられないなと思い、すぐさま行動に移す。
クサリは常に自分のことを待っていてくれるのだから。
「す、すごいね……もう、何十も倒してる、よ」
「いや、私は別に大したことはしていないが……」
彼女の今までの動きに感心するも、彼女は不思議そうに首を傾げる。
その行動が逆にユリウスには不思議に思えてしまう。
「そ、そんなこと、ない……よ? 僕、には……無理だから」
恐る恐る、素直に自分の感想を口にした。
クサリはというと、やはり何かしっくりこないかのように顔をしかめている。
ユリウスはそれに何か悪いことを言ってしまったかと戸惑ってしまう。
……そんなわけで、沈黙というものはすぐにやってきてしまう。
さっきから何度かこの調子だったが、次々に現れる野生ポケモンにすぐ破られていた。
しかし今回はそう都合よく現れそうにない……別に野生ポケモンが出てきてほしいわけではないけれど。
(ど、どうしよう……話、思い付かないし……)
目的である咲羽の話でもしようかと思ったが、クサリと咲羽の接点もよくわからない。
前に何か言ってたかな、と考えながら足を進める。
ムースはそう言って地に降り立つ。
まるで楽しんでいる化のような口ぶりで辺りを見渡す。
しかし、そう簡単に見つかるわけはない。
ましてや、スバルはフォニアにつれられて別の森に移動してしまったのだから、この森には絶対にいない。
しかし、そんなことムースが知る筈がなく……。
「……って言うかー、スバル嬢帰ってくるのぉ待ってた方がぁ、早いのにねぇ♪」
そう一人合点し、ここにはいないねぇ、と早々と屋敷に戻ろうか考えていた、その時。
「あら、あなたフォイリヒとよくいるマリルリじゃない」
「あー……。エトかぁ」
近くの木陰から現れたミカルゲに呟いて、クスクス笑う。
会話中に出てきたアブソルは居らず、エトヴァスひとりのようだった。
「ちょうどいいわ、フォイリヒが風邪でね。あなた強いようだけれど、フォイリヒに止められていて手が出せなくて」
彼女はそう怪しく微笑むと瞬時にシャドーボールを打つ。
もちろん、ムースがそれを避けるのは容易であり、かわして直後に笑ってみせる。
「アハハ♪ つまりぃ、ぼくに相手しろってぇこと?」
「そうなるわね。まあ、暇潰しになればいいけれど」
彼女も不適に微笑み挑発するようにぼやく。
ムースとしては、主探しよりもこちらのほうが面白そうだと感じたよう。
「ハハ、別にいいけどぉ? 雑魚の相手ぇくらい……なんともないしぃ?」
いかにも先程のエトヴァスの挑発を上回る発言を口にした。
シャドーボールが放たれて、野生の
ガーメイルが倒れる。
それをただ唖然と見ていたユリウスに、クサリがつい、と顎で指示する。
「これでいいだろう……行くぞ」
クサリが敵を払ってユリウスが後ろで控える。
さっきからこの調子で森を進んでいる。
「あ、うん……」
そんな状態なので、迷惑はかけてられないなと思い、すぐさま行動に移す。
クサリは常に自分のことを待っていてくれるのだから。
「す、すごいね……もう、何十も倒してる、よ」
「いや、私は別に大したことはしていないが……」
彼女の今までの動きに感心するも、彼女は不思議そうに首を傾げる。
その行動が逆にユリウスには不思議に思えてしまう。
「そ、そんなこと、ない……よ? 僕、には……無理だから」
恐る恐る、素直に自分の感想を口にした。
クサリはというと、やはり何かしっくりこないかのように顔をしかめている。
ユリウスはそれに何か悪いことを言ってしまったかと戸惑ってしまう。
……そんなわけで、沈黙というものはすぐにやってきてしまう。
さっきから何度かこの調子だったが、次々に現れる野生ポケモンにすぐ破られていた。
しかし今回はそう都合よく現れそうにない……別に野生ポケモンが出てきてほしいわけではないけれど。
(ど、どうしよう……話、思い付かないし……)
目的である咲羽の話でもしようかと思ったが、クサリと咲羽の接点もよくわからない。
前に何か言ってたかな、と考えながら足を進める。
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